平安神宮とその歴史

平安神宮に行ってきました。

今回は研修なので、

正式参拝にも参加し(お坊さんなのに・・(^.^;)

宮司さんのお話も伺うことができました。

 

平安神宮は有名な観光スポットですが、

その歴史は意外に浅く、創建は明治28年。

平安遷都1100年を記念して(実際は1101年)に

第50代桓武天皇をご祭神として建てられたものです。

 

幕末の乱戦と事実上、首都が東京へ遷ったことで、

衰退していた京都を活気づけようと

京都に対する思い入れのある人々が結集して

その熱意によって平安神宮が創建されたそうです。

金銭面でも、

政府から補助を受けたりすることはなかったそうです。

 

設計は、当時まだ若干28歳の伊東忠太。

後に築地本願寺を設計して有名な方ですが、

中太は既に、その5年前に

橿原神宮を設計していたのですから、

凄い才能の持ち主だったのですね。

 

普段は立ち入り禁止の客室「尚美館」

その内部

庭は数々の有名な庭園を造った七代目小川治兵衛

平安神宮の宮司様のお話によると

飛び石には、三条大橋、五条大橋の橋脚を譲り受けたり、

桃山城の石垣の石を使ったりして、

他の人では発想しなかったであろう

さまざまな工夫を凝らした庭なのだそうです。

 

そして、平安遷都の10月22日に始まったのが

京都三大祭りのひとつ「時代祭」です。

発案者は元彦根藩士で、

後に大阪府知事となった西村捨吉と言われています。

捨吉は、四条畷神社の創建に尽力し、

大々的な鎮座祭を行なって方ですから、

その経験が生かされたのではないかと思います。

「一目で京都の歴史と文化が理解できるものを」

そのような思いで行なわれる時代祭の衣装は

腰紐一本に至るまで本物を使っていて、

これも宮司さんのお話ですが、

衣装代は50億円以上だろうということです。

 

平安神宮の宮司さんは生き物がお好きなようで、

平安神宮にやってくる鳥や、

琵琶湖疎水にのって来た魚のお話も伺いました。

確かに庭園ではサギもお花見・・・

池の鯉に餌をやると、

大きな鯉がたくさん集まってきました!

私の京都観光レポートは、

4月4日のライブが終わるまでは暫くお休みですが、

京の街中の春を、随時お伝えしたいと思っています。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

柱本めぐみ